2015年6月11日木曜日

6月17日 いんたばる晩ごはんライブ そして 破れた恋と 肌の下にあるもの・・・


6月17日水曜日の夜はいつものsokuatsu(足圧)じゃなく、
勾玉堂さんの口もおなかもあたまもうれしいお料理の、
いんたあばるの晩ごはんライブで、
えほんのじかんをもたせていただきます。
えほんにまつわる話と、えほんをよみます。
自分でページをめくるのとはちがい
えほんをよんでもらうこと、子どもだけでなく、おとなにもその心地よさをあじわってもらう時間になれば・・・とおもいます。

    *    *    *

中学の国語の教科書にのっていた、八木重吉の詩が好きでした。
たいがい教科書はつまらないものに思えましたが、その詩のページは家でも繰り返し見ました。
他に萩原朔太郎、高村光太郎、谷川俊太郎の詩がならんでいたように記憶していますが、八木重吉の詩が一番好きでした。
図書館にいって、詩の本を借りて読みました。
そのころ 大切にしていたりぼんの付録の陸奥A子さんのノートに好きな詩を書き写しました。
そのノートは、今も手元にあります。

自分でなにか詩のようなものを書きたいとおもいましたが、続きませんでした。
あるとき、寺山修司の「ポケットに名言を」という本を読みました。
自分の心にとまった短い数行の文章を集めた本でした。

それを読んで、これなら、わたしにもできるなあと、ノートに書くことにしました。
一番最初に書いたのは、そのときテレビで流れていたCMのコピーでした。
(そのときはコピーという言葉も知りませんでした)

「缶ビールの空き缶と破れた恋は、お近くのくずかごへ」

でした。(その当時は分別じゃなかったですからね)
大人になってからそれをつくられたのが、有名なコピーライターの方で、雑誌のインタビュー記事のなかで、そのコピーが自分の転機になったとおっしゃっていて、そうなんだ、わたしもすきだったと
その記事にむかって、心の中で叫びました。(本屋で立ち読みしていたので・・・)

そのときから 好きな文章や映像でながれた台詞をかきとめるのが、今も続いています。

今朝のニュースで、世界中の高層建築物に命綱なしで登る人が、
「好きというより、やってしまうんだ」
と言っていて、なるほどな・・・と思いました。

    *    *    *

英語でも微妙なニュアンスは、わからないものの 時々印象に残るフレーズがあります。
(丸ごと理解できないので・・・)

キーラ・ナイトレイが美しい ジェイン・オースティン原作のラブストーリーの古典
映画「プライドと偏見」の中で、
当時は女の人に相続権がなかったそうで、ヒロインの友だちが相続のために結婚すると知らせにきたシーンで、その友だちがヒロインにむかって、言います。

Don't judge me.

わたしを裁かないで。という感じでしょうか。
この映画の監督が、このシーンのセリフは、エマ・トンプソンが書いたんだよ。いいセリフだね。
と聞いて、女性的なセリフなのかな・・・と思いました。

”I've got under my skin”
という スタンダードナンバーが好きです。
はじめてきいたとき

use your mentality
wake up to reality

というフレーズが耳にのこりました。
考えてみるのよ、現実を見なくちゃ、
という風でしょうか。その前に

and repeats and repeats in my ear
"Dont'you know, little fool,
you never can win

とあります。
ばかね、みのりっこないわって繰り返し耳元でささやく声がきこえる。
というかんじ。

but each time I do ,
just the thought of you makes me stop before I begin
'Cause I've got you under my skin

そのとおりだと思うの。だけど、あなたをおもうとストップしてしまう。
それは、あなたが、わたしの中(under my skin)にいるから・・・ 

みたいな歌でした。(ちゃんとした訳は他でみてくださいね)
一度も I love you と言わずに、やさしい言葉で こんなにせつない恋のストーリーを
つくりだしてる。でもどこか、でも恋するって、あまくてすてきだよね?といっているような
時間も空間もこえてまっすぐに響く歌がすてきだなあとおもいます。

    *    *    *

写真は、晩ごはんライブのためのえほんとかわいらしいフライヤー。




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